2025/01/15 15:21
期間 1月18日(土)~1月24(金)
時間 11:00~17:00
場所 三浦市南下浦町菊名493
※21(火)24日(金)は店主不在のため買取はお預かりとなります。
年が明け2週間以上がたってしまいましたが…言わせて下さい。
あけましておめでとうございます。
毎年、年末年始は実家の北海道で寝正月が恒例となっており、漫画を一気読みするのを楽しみにしています。そんな中で、セリフがそのまま古本屋の存在意義となっている漫画に出くわしました。
「文字は、まるで奇跡ですよ。」
「アレが使えると、時間と場所を超越できる。」
「200年前の情報に涙が流れることも、100年前の噂話で笑うこともある。そんなの信じられますか?」
「私達の人生はどうしようもなくこの時代に閉じ込められてる。だけど文字を読む時だけはかつていた偉人達が私に向かって口を開いてくれる。その一瞬この時代から抜け出せる。」
「文字になった思考はこの世に残って、ずっと未来の誰かを動かすことだってある。」
「そんなの…まるで、奇跡じゃないですか。」
──『チ。-地球の運動について』より
ネット空間にいると、大体の事はすべてデジタル情報になっていると錯覚してしまうのですが、勿論ネットにない情報も山のように存在していて、唯一本や雑誌にだけ残るものも無数にあります。それらは本などの記録媒体が消滅すると徐々に忘れ去られ、そうして無かったことになった文化、事象がおそらく無数にあるのだろうと想像します。意外にもネットの情報は移り変わりが激しく後世に残りづらいというのは最近言われ始めていることですが、私自身も十数年前のある事象について調べたらネットに情報がほとんど無くなっていて困惑した経験があります。
古本屋になって身に沁みた事は想像以上に多種多様な形で紙を使った記録媒体が残っていること。国会図書館に保存されていない本も多数存在するし、数百年単位で見ると残る本はほんの一部になってしまうことも想像できます。
汀線が何百年後かに残っている本の通過地になることは限りなく低い確率であるとは思いますが、そういったたくさんの小さな活動の重なりの先に数百年後に残る本があるのだという思いを新たにこの仕事に関わっていこうと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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