期間　6月20日(金)～6月26日(木)

時間　11:00～17:00 

場所　三浦市南下浦町菊名493

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先日『生きる場所をどうつくるか』（瀧口夕美・黒川創）という本を読みました。

「大きな力」をあてにせずボトムアップで居心地の良い場所や空間を作っていくためにはどうすべきか、どのようなを実践があったかを「アナキズム」をキーワードに探る本です。アナキズムと聞くと反射的に危険思想と感じる方も多いかと思いますが、近年は『日々のアナキズム』（ジェームズ・C・スコット）や『くらしのアナキズム』（松村圭一郎）など、日常の些細なことからアナキズムを再定義しようとする動きが増えています。（どちらも面白いのでオススメです！）また台湾史上最年少で入閣したオードリー・タンも政治に関わる身でありながら、自身をアナキストと称していたことを思い出します。彼がアナキズムを無政府主義と考えるのではなく徹底的な権力批判、抑圧への抵抗なのだとする考え方は店主も大いに共感するところ。

誰もが権力には否定的なはず、と思うかもしれませんが、自身にとって都合の悪いことだけではなく、都合が良かったこと、例えば既存の価値観やシステムによって無自覚におこなわれていた権力行使まで視野に入れると、徹底した実践はそう簡単では無さそうです。

私のような特段取り柄の無い、権力とは無縁と思われた人間でも40年生きると自身も無自覚だった抑圧的な振る舞いを意識しなくてはと思うことが多くなりました。

積み上げてきた経験や地位に固執することなく次の世代のために軽やかに手放すことができる年配者でありたいなと思う今日この頃、汀線開所日のお知らせとともに三浦市民におかれましては6月15日投開票の三浦市長選のお知らせでもあったことは勘の鋭い皆様であればお気づきのはず。無投票当選が続いた三浦市に訪れた数少ない機会と店主は考えますが皆様はいかがでしょうか。数少ない汀線の開所日とあわせて気に留めて頂けますと幸いです。それではご来店のほどお待ちしております。